私たちはフコイダンの性質を研究していくにつれて、もずくフコイダンの中でも、本来もずくに含まれている状態に近い「高分子」で抽出したものが健康に役立つのではないかと考えました。しかしフコイダンは、高分子になるほど粘性が増すため、従来の技術で抽出を行うことは困難でした。
そこで、海産物のきむらやは島根大学、鳥取県産業技術センターなどの協力を得て、もずくフコイダンを高分子で抽出・精製できる新しい技術の開発に乗り出しました。その道のりは、まさにもずくのヌルヌルと格闘しながらの試行錯誤の連続でした。そして長い年月にわたる研究の結果、もずくフコイダンを分子量30万レベルの高分子で抽出・精製できる独自の新技術「ウルトラフィルトレーションF技術」の開発についに成功しました。
2005年には、「ウルトラフィルトレーションF技術」によって高分子もずくフコイダンを抽出・精製できる最新の設備を整えた、フコイダン専用工場が完成。同工場は、鳥取県より「鳥取県HACCP適合施設」の認定を受けました。(鳥取県HACCP:HACCPによる衛生管理を行う施設に対して、衛生管理が優れている施設として県が認定する制度です)
沖縄もずくを抽出タンクに投入してから、各製造工程を経たのち高分子もずくフコイダン原液ができあがるまで6日間。ただし、良質な高分子もずくフコイダンを量産するには、抽出・精製のための優れた設備とともに、工場で働くスタッフのきめ細かな"職人技„も不可欠です。
高分子レベルのフコイダンを確実に得るには、抽出精製したフコイダン原液の粘性を一定に保たなければならず、このためには、フコイダン抽出液を「ウルトラフィルトレーションF技術」を用いた装置で精製し、しかも温度と圧力を人の手によって調整することが必要になってきます。これにはスタッフによる手作業と積み重ねた経験だけが頼りです。
このように、「ウルトラフィルトレーションF技術」をはじめとする最新技術と、スタッフのきめ細かな仕事が融合し、高分子もずくフコイダン「フコミン」の質の信頼性は保たれているのです。
食品工場において、衛生管理は何よりも大切です。高分子もずくフコイダン「フコミン」の製造過程にも、食品会社として長年培ってきた衛生管理システムのノウハウを最大限に生かしています。
フコイダン専用工場においては、高分子もずくフコイダン抽出・精製プラントをはじめ、内部の設備を徹底してステンレス製にし、タンクや配管の内面と外面は鏡のように磨いて仕上げています。配管は管の内側にネジのないサニタリー配管を採用。これらにより、雑菌の付着を極限まで防止しています。また、壁や天井には、結露によるカビなどの繁殖を防ぐため、特注の抗菌断熱パネルを使用するなど、衛生管理を隅々まで行き届かせています。さらに、生産ラインを衛生的に保つため、使用した機械や器具は、作業が終了すると同時にその都度分解をして丹念に洗浄したのちに組み立て直しています。
高分子もずくフコイダン「フコミン」は、こうした衛生管理が行き届いた専用工場で生産し、皆様のお手元へお届けしています。